ここ数年、アナログレコードへの人気が高まっています。推しのミュージシャンが新作アルバムをレコードで出すことを検討している場合もあるでしょう。
もし、そうなら、ファンとしてはレコードを聴ける環境を準備しておきたいですよね。環境が整っていれば『アナログ盤で出してほしい!』とメッセージすることも出来ます。
初心者向けのエントリー機がそろっている
レコードを本格的に楽しむ場合、通常はレコードプレーヤー以外にアンプやスピーカーなどの機器が必要です。でも初心者はコストを抑えたいし、できればシンプルに始めたいですよね。
レコードを聴くのって難しいのでは?と思う方も多いかもしれませんが、現在、レコードプレーヤー主要各メーカーでは、初心者でも簡単に始められる入門機を数多くラインナップしています。
この記事では、レコードプレーヤーとスピーカーだけあれば再生できる、初心者向けレコードプレーヤーを中心に紹介していきます (用語が難しいときは、記事の最後にある『用語解説』をお読みください)。
※Amazonで販売されているものはリンクを貼ってあります。家電量販店やオーディオ専門店、各メーカーのオンラインショップなどでも購入できます。
audio-technica (5機種)
オーディオテクニカは、日本の音響機器メーカーです。現在はヘッドフォンのメーカーとしても有名ですが、創業当初はレコードプレーヤーのカートリッジ専業メーカーでした。初心者向けレコードプレーヤーを数多くラインナップしています。
『AT-LP60X』
・33/45回転
・ベルトドライブ方式
・フルオート再生
・フォノイコライザー内蔵
・Bluetooth非対応
・2色のカラーバリエーション
・実売価格: ¥11,000前後
・Amazonで見る
◼補足
・アクティブスピーカーをつなぐだけで再生可能
・スタートボタンを押すだけでレコードの再生・停止が可能
◼公式製品ページ:こちら
◼セットアップ動画:
https://youtu.be/D4sFw3fYCFI
『AT-LP60XBT GBK』
・33/45回転
・ベルトドライブ方式
・フルオート再生
・フォノイコライザー内蔵
・Bluetoothスピーカー対応
・高音質aptXコーデック対応
・実売価格: ¥19,000前後
・Amazonで見る
◼補足
・Bluetoothスピーカー(or アクティブスピーカー)をつなぐだけで再生可能
・スタートボタンを押すだけでレコードの再生・停止が可能
◼公式製品ページ:こちら
◼セットアップ動画:
https://youtu.be/ZHsK34ObFeA
『AT-LP120XBT-USB』
・33/45/78回転
・ダイレクトドライブ方式
・フォノイコライザー内蔵
・Bluetooth接続・USB出力対応
・高音質aptX Adaptive Audio対応
・価格: ¥46,200
・公式オンラインショップ
◼補足
・アクティブスピーカーをつなぐだけで再生可能
・操作はマニュアル(手動式)
・USB経由でレコード音源をデジタルデータに変換可能
◼公式製品ページ:こちら
◼セットアップ動画:
https://youtu.be/zjU1koHNLOc
『AT-LPW50BT RW』
・33/45回転
・ベルトドライブ方式
・フォノイコライザー内蔵
・Bluetoothスピーカー対応
・ローズウッド仕上げの木製キャビネット
・価格: ¥54,780
・公式オンラインショップ
◼補足
・Bluetoothスピーカー(or アクティブスピーカー)をつなぐだけで再生可能
・操作はマニュアル(手動式)
◼公式製品ページ:こちら
◼セットアップ動画:
https://youtu.be/t81WJ4OfHQ0
『AT-LPW50PB』
・33/45回転
・ベルトドライブ方式
・フォノイコライザー内蔵
・Bluetooth非対応
・ピアノブラック仕上げの木製キャビネット
・価格: ¥54,780
・Amazonで見る
◼補足
・アクティブスピーカーをつなぐだけで再生可能
・操作はマニュアル(手動式)
◼公式製品ページ:こちら
◼セットアップ動画:https://youtu.be/t81WJ4OfHQ0
DENON (4機種)
DENON(デノン)は1939年創業の日本の音響機器メーカーです。高級機も多数取り扱いますが、ここ数年のレコード人気を受けて、初心者向けの機種も多くラインナップしています。
『DP-200USB』
・33/45回転
・ベルトドライブ方式
・フルオート再生
・フォノイコライザー内蔵
・USBメモリー対応
・2色のカラーバリエーション
・実売価格: ¥25,000前後
・Amazonで見る
◼補足
・アクティブスピーカーをつなぐだけで再生可能
・レコードサイズの選択で、自動的にレコードを再生終了のフルオート
・USB経由でレコード音源をデジタルデータに変換可能
◼公式製品ページ:こちら
『DP-300F』
・33/45回転
・ベルトドライブ方式
・フルオート再生
・フォノイコライザー内蔵
・2色(シルバー/ブラック)
・実売価格: ¥36,000前後
・Amazonで見る
◼補足
・アクティブスピーカーをつなぐだけで再生可能
・レコードサイズの選択で、自動的にレコードを再生終了のフルオート
・Bluetooth、USBは非対応
◼公式製品ページ:こちら
『DP-400』
・33/45/78回転
・ベルトドライブ方式
・フォノイコライザー内蔵
・オートリフトアップ&ストップ機能
・2色(ブラック/ホワイト)
・光沢仕上げキャビネット
・実売価格: ¥49,000前後
・Amazonで見る
◼補足
・アクティブスピーカーをつなぐだけで再生可能
・レコードジャケットスタンドにもなるダストカバー
・ターンテーブルの回転数は、78回転にも対応。稀少なSP盤も再生可能
・Bluetooth、USBは非対応
◼製品ページ:こちら
『DP-450USB』
・33/45/78回転
・ベルトドライブ方式
・フォノイコライザー内蔵
・オートリフトアップ&ストップ機能
・USBメモリーへのダイレクト録音対応 (MP3/WAV)
・2色(ブラック/ホワイト)
・光沢仕上げキャビネット
・実売価格: ¥62,000前後
・Amazonで見る
◼補足
・アクティブスピーカーをつなぐだけで再生可能
・レコードジャケットスタンドにもなるダストカバー
・ターンテーブルの回転数は、78回転にも対応。稀少なSP盤も再生可能
◼製品ページ:こちら
SONY (2機種)
SONYは、ポータブルオーディオ、ワイヤレスイヤフォン、Xperia(スマホ)など、高音質設計のデバイスを多く出しており、レコードプレーヤーもそれらのデバイスとの連携が上手く考えられた機種がそろっています。以下、初心者向けの2機種をご紹介。
『PS-LX310BT』
・33/45回転
・ベルトドライブ方式
・フルオート再生
・フォノイコライザー内蔵
・Bluetoothスピーカー対応
・USB出力端子を搭載
・実売価格: ¥30,000前後
・Amazonを見る
◼補足
・アクティブスピーカーをつなぐだけで再生可能
・付属のUSBケーブルをPCと接続して、レコード再生音を録音可能
・STARTボタンを押すだけで、自動でレコードを再生停止
・ヘッドシェル交換不可
◼製品ページ:こちら
『PS-HX500』
・33/45回転
・ベルトドライブ方式
・フォノイコライザー内蔵
・USB出力端子を搭載(ハイレゾ対応)
・実売価格: ¥46,000前後
・Amazonを見る
◼補足
・アクティブスピーカーをつなぐだけで再生可能
・レコードの音をDSD 5.6MHzなどのハイレゾフォーマットでPCに録音・保存
・操作はマニュアル(手動式)
・ヘッドシェル交換不可
◼製品ページ:こちら
◼セットアップ動画:https://youtu.be/1uPS5E1PLaU
TEAC (5機種)
TEAC(ティアック)は、1953年創業の日本の音響機器メーカー。近年は、プリメインアンプやUSB DACなどが主力製品となっていますが、レコードプレーヤーも初心者向けに多数ラインナップしています。
『TN-280BT』
・33/45回転
・ベルトドライブ
・フォノイコライザー内蔵
・Bluetoothスピーカー対応
・高密度 MDF採用キャビネット
・実売価格: ¥30,000前後
・Amazonを見る
◼補足
・アクティブスピーカーをつなぐだけで再生可能
・操作はマニュアル(手動)式
・USBは非搭載
◼製品ページ:こちら
◼本機『TN-280BT』と、Bluetoothスピーカー『VL-S3BT』のセットもあり
→【TN-280BT-A3/B & VL-S3BT レコード簡単入門セット】
『TN-350-SE』
・33/45回転
・ベルトドライブ方式
・フォノイコライザー内蔵
・天然チェリー材の突板に多層塗り仕上げ
・実売価格: ¥42,000前後
・Amazonを見る
◼補足
・アクティブスピーカーをつなぐだけで再生可能
・操作はマニュアル(手動)式
・USB、Bluetoothは非搭載
◼製品ページ:こちら
『TN-400BT-SE』
・33/45/78回転
・ベルトドライブ
・フォノイコライザー内蔵
・Bluetoothは高音質なaptX方式とAAC方式に対応
・天然木目ウォルナット突板オイル仕上げキャビネット
・実売価格: ¥59,000前後
・Amazonを見る
◼補足
・アクティブスピーカーをつなぐだけで再生可能
・操作はマニュアル(手動)式
・高密度 MDF採用キャビネット
・USBは非搭載
◼製品ページ:こちら
◼本機『TN-400BT-SE』と、Bluetoothスピーカー『VL-S3BT』のセットもあり
→【TN-280BT-A3/B & VL-S3BT レコード簡単入門セット】
『TN-4D』
・33/45回転
・ダイレクトドライブ方式
・フォノイコライザー内蔵
・USB出力端子を搭載
・カラー2色:ウォルナット/ピアノブラック
・実売価格: ¥66,000前後
・Amazonで見る(ウォルナット)
・Amazonで見る(ピアノブラック)
◼補足
・アクティブスピーカーをつなぐだけで再生可能
・操作はマニュアル(手動)式
・USBデジタル出力でPCにレコードを取込み可能
・トーンアーム可動部はSAEC社とのコラボによるナイフエッジ機構を採用
◼製品ページ:こちら
『TN-3B-SE』
・33/45回転
・ベルトドライブ (外掛け方式)
・フォノイコライザー内蔵
・カラー2色:チェリー/ピアノブラック
・価格: ¥69,080
・Amazonで見る(チェリー)
・Amazonで見る(ピアノブラック)
◼補足
・アクティブスピーカーをつなぐだけで再生可能
・トーンアーム可動部はSAEC社とのコラボによるナイフエッジ機構を採用
・操作はマニュアル(手動)式
・USB、Bluetoothは非搭載
◼製品ページ:こちら
Technics (1機種)
Technics(テクニクス)は、パナソニック(旧: 松下電器)の高級音響機器ブランドです。レコードプレイヤーのSL-1200シリーズは、クラブDJ用機材のスタンダードとなっています。ここでは価格が10万円以上と高めにはなりますが、初心者向けに設計されたSL-1500Cを紹介します。
『SL-1500C』
・33/45/78回転
・ダイレクトドライブ方式
・フォノイコライザー内蔵
・カラー2色:シルバー/ブラック
・実売価格: ¥110,000〜120,000
・Amazonで見る(シルバー)
・Amazonで見る(ブラック)
◼補足
・アクティブスピーカーをつなぐだけで再生可能
・操作はマニュアル(手動)式
・オートリフトアップ機能
・USB、Bluetoothは非搭載
◼製品ページ:こちら
Pioneer JD (1機種)
Pioneer JDは、日本のDJ/CLUB機器、業務用音響機器メーカーです。1994年にパイオニア株式会社の一事業としてDJ機器事業へ参入。2015年には「Pioneer DJ株式会社」として事業独立しています。以下のPLX-500は、クラブDJ用としても使えますが、初心者向けに設計されたモデルとなってます。
『PLX-500』
・33/45/78回転
・ダイレクトドライブ方式
・フォノイコライザー内蔵
・USB出力端子を搭載
・カラー2色:ブラック/ホワイト
・販売価格: ¥52,800
・Amazonで見る(ブラック)
・Amazonで見る(ホワイト)
◼補足
・アクティブスピーカーをつなぐだけで再生可能
・USBデジタル出力でPCにレコードを取込み可能
・DJミキサーを組み合わせることでDJプレイが可能
・レコードジャケットを立てかけられるダストカバー
◼製品ページ:こちら
◼製品紹介動画:https://youtu.be/_n5sfhBpr6k
レコードプレーヤー用語解説
ターンテーブルの回転数
LP盤 (Long Play):1分間に33回転
7インチシングル盤:1分間に45回転
SP盤 (Standard Play):1分間に78回転
回転方式
ベルトドライブ式:ゴムベルトがモーター軸の回転をターンテーブルに伝える
ダイレクトドライブ式:モーター軸に、直接ターンテーブルを結合させて回転させる
カートリッジ
レコードプレーヤーの針を含むピックアップ部分を指します
・MM (ムービングマグネット)型 → 初心者向け
・MC (ムービングコイル)型 → 中上級者向け
ヘッドシェル
トーンアームにカートリッジを取り付けるためのアダプター部分
トーンアーム
インテグレーテッド型:トーンアームとヘッドシェルが一体(ヘッドシェルの交換不可)
ユニバーサル型:ヘッドシェルが取外し可能(交換することでアップグレード可)
再生方法
オートプレイ:ボタンひとつで再生から停止まで自動で行う
マニュアル:すべて手動による操作で再生・停止を行う
フォノイコライザーの有無
内蔵タイプ:フォノイコ非搭載のアンプや、アンプ内蔵スピーカーにつなぐだけで再生可能。
非内蔵タイプ:外部にフォノイコを搭載した機器が必要
※本記事では、フォノイコライザー内蔵型のレコードプレーヤーのみ紹介しています。
アクティブスピーカー
アンプを内蔵しているスピーカーのこと。パワードスピーカーとも言う。
USBポート
USBポート搭載プレーヤーには、以下の2つのパターンがあります。
・PCなどにつないでレコード音源をデジタル化
・USBメモリに直接レコード音源をデジタル取込み
Bluetooth
Bluetooth対応スピーカーやアンプにワイヤレスで音声データを送信できます。
高音質なaptX方式とAAC方式に対応する機器もあり。
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